創業したての企業を「スタートアップ」とは言わない話

事業を立ち上げて急成長を狙う企業のことを、「スタートアップ企業」と言ったりしますね。
一般的な「スモールビジネス」や「ベンチャー企業」とは異なるものと認識しています。

「スタートアップ」という言葉について調べていたところ、面白い考えを拝見しました。

スタートアップの定義と創業したての会社

まず、「スタートアップ」という言葉の定義について。
弊社の認識に近い説明を見つけました。

1:未解決の社会的課題を解決している(=社会的価値がある)
2:ルールブレイカーであること(=社会的革新を起こしている)
3:それをビジネスで実行している(=ビジネスモデルを成立させている)

「ベンチャー(Venture)」と「スタートアップ(Startup)」の違いとは?|オルタナティブ・ブログ

“新しいビジネスモデルを開発し、ごく短時間のうちに急激な成長とエクジットを狙う事で一獲千金を狙う人々の一時的な集合体”

ベンチャー企業とスタートアップの違い|btrax-freshtrax

やはりスタートアップという定義には、急激な成長、つまり一般的な成長曲線よりも高い成長率での事業展開を狙うことを指していると思います。

よく「スタートアップだから」と言う言葉も聞きますが、ほとんどの日本の中小企業や創業したての企業はスタートアップではなく、スモールビジネスやベンチャー企業だと思います。
スタートアップと呼ばれるほどの急成長は事業計画上も描いていないのではないでしょうか。

では、逆にスタートアップでなければ、急成長を狙えないのか、エグジットできないのか、というともちろんそんなことはないので、共通認識を持つための概念を言葉にした、抽象的な言葉だと思ったほうが良いですよね。

ユニコーン企業とシマウマ企業

上記の記事のbtraxさんで、もう一つ、面白い記事がありました。

ユニコーンとシマウマの違いを知っていますか?【スタートアップ】

「シマウマ」です。ユニコーンではなく、シマウマ。
シマウマもスタートアップに含まれるような概念としているようですが、明確な定義はないようです。

短期決戦のハイリスクハイリターンでは無く、長期的に世の中に対して価値のある存在になる事を目指す。そのためには、目先の成長を多少犠牲にする事もある。

ある意味、非営利団体が目指す姿にも似ているかもしれないが、かならずしもそうではない。スタートアップというからには、拡張性 (スケーラビリティ) は担保しており、小さく始めたとしても、ビジネスを世界レベルにまで拡大するポテンシャルはしっかりと担保する。

そして、ビジネスが成長すればするほど、自然と世の中にも良いインパクトが与えられるようになっており、それがユーザーにも可視化されているのも特徴。例えば近いビジネスモデルの競合がいたとしても、潰しにかかるのでは無く、共存共栄を目指す。ある意味、ユニコーンと中小企業の良いとこどりのハイブリッドである。

日本の多くの中小企業はシマウマだという話にもなりそうですが、ここでのポイントは記事中にある、ユニコーンとシマウマの比較表が興味深いです。

弊社の考えにも通じる要素がありました。

・存在目的:永続性
・成長曲線:リニア型
・優先順位:顧客の幸せ
・顧客への価値:プロセス・体験(弊社は企画・提案・管理を体験していただくことで価値提供をします)
・市場:相互利益
・最終ゴール:利益確保、存在維持
・手段:助け合い
・生存圏確保:中立的存在
・リソース:共有型
・性質:参加型
・チーム編成:コミュニティマネジャー・デザイナー・顧客サポート

一方、弊社の考えと合わない部分もあります。

・価値提供対象:シマウマ=地域社会、顧客、社会|ユニコーン=投資家、株主、創業者
弊社は利益は多くの関係者に還元していきたいと考えています。
もちろん株主への還元はするべきですし、社員にも価値を還元し、会社にも価値を蓄積していくことも重要です。

・KPI:シマウマ=定性的|ユニコーン=定量的
KPIは定量的にならざるを得ないと思っております。

・領地:シマウマ=節度を守る|ユニコーン=より多く
節度、というのがわかりませんが、ニッチ戦略の方向性で、あるセグメントではNo1を目指しています。成長していけば、さまざまな分野でNo1になっていく戦略を考えており、「より多く」ということになると思います。

・ユーザー対価:シマウマ=リアル価値(透明)|ユニコーン=感覚的価値(不透明)
感覚的価値もあると思います。
※ユーザー対価の違いはbtraxさんにもう少し聞いてみたいですね。

 

弊社が目指す事業方向性

弊社は、シマウマ、という概念に近いと思いますが、スタートアップか、と言われると、少々違う気もします。

永続可能な高付加価値スモールビジネスを目指しているイメージです。

 
しかし、シマウマ型スタートアップという考えはとても面白いですね。