コロンバスのメルマガ 29号
2016年1月25日月曜日
[ プロダクトアウトとマーケットインと。 ]
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こんにちは。緒方です。
先週の伊東屋の話は、思っていたよりも反響を
いただきました。ありがとうございます。
やっぱり伊東屋のことはみんな好きみたいです。
ぜひ銀座に行ったら伊東屋へ。
さて今日は
「プロダクトアウトとマーケットイン」
の話。
どちらがこれからの時代に必要でしょうかね。
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■伊東屋さん以上に歴史がある「竹鶴酒造」
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「竹鶴酒造」
ご存知でしょうか。1733年創業。
Webサイトすらありません。広島の酒蔵です。
竹鶴と言うと、あのウィスキーの「竹鶴」を思い出しますが、
オシイ。ウィスキーではありません。
日本酒の「竹鶴」です。
実は、両者は関係がありまして、
マッサンで話題のウィスキーの父、竹鶴政孝さんの
生家でもあります。
ちなみに、私がたまに行っているお店に日本酒「竹鶴」が
置いてあってとてもおいしいので、ほんとおススメです。笑
その店に竹鶴酒造さんのインタビュー記事があり、読んでみたら、
創業280年以上の竹鶴酒造、また竹鶴政孝さんの考えは
「プロダクトアウト」
だというのです。
※webサイトで探したらインタビュー記事がありました。
こちらです。
大阪大学のOG&OBStoriesというコーナーです。
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■本物をつくれ、本物をつくらないと生き残れない
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現会長の竹鶴壽夫(ひさお)さんいわく、政考さんは
「本物をつくれ、本物をつくらないと生き残れない」
と言っていたとのこと。
また会長は、マッサンブームでも
「ブームで売れた酒は続かないのは分かっていますので、
新規取引はすべて断っています」
とのこと。
本当にプロダクトアウト型を貫いている。
私はずっとマーケットイン型でなければ今後の時代は
生きていけないと考えていたので、真逆で、
はっとさせられました。
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■今の時代にあっているのは
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この竹鶴酒造の話はありますが、教科書通りだと、
マーケットイン型が時代に合っている
ということをよく言われます。
ただ、個人的に思うのは、結局最終的には、
プロダクトアウト、マーケットイン両方が必要だ
ということだと感じます。
そして弊社にもプロダクトアウト、マーケットインの両方が
必要だなと思います。トータルの総合力が必要だと。
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うん。総合力。だな。
うんうん。
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・・・
そんなことを思いながら、何度か竹鶴酒造さんの
インタビュー記事を読んでいましたが。
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なんだかいまいちしっくりこない。
企業には総合力が必要なんだけど、竹鶴酒造さんは
プロダクトアウト型で何故280年以上も、今になっても、
時代の移り変わりがあっても残ってこれているのか。
さすがに280年は長い。長すぎる。
何度か読んでみて、
「あ。」
と思いました。
壽夫会長の言葉。
「これまで支えてくださった酒屋や飲食店に迷惑をかけられません。」
実は、これなんじゃないかと。大切なことは。
プロダクトアウトとか、マーケットインとか横文字のカッコいい
言葉ではなく、
人と人のつながりと付き合い。
人への想い。
それを大切にする。
これができる人は、
長く仕事ができていくんじゃないかと。
これができる会社は、
長くファンがついてきてくれるんじゃないかと。
竹鶴酒造はそれが受け継がれて
280年以上、ずっと出来ているのではないかと。
人のありがたみや大切さは、ふと忘れがち。
忘れないようにしないとな。
もう一度、記事をご紹介しておきます。
皆さまにも感謝!
今回もありがとうございました!
次回メルマガもどうぞよろしくお願いします。
(次号は、2月4日木曜日を予定してます。)
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