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シェア、共有、シェアリングエコノミーについて調べてみた

2014.11.17

セールス&マーケティング

世界的に先進国の給与が上がりにくくなっていることや、ITにより新興国の低賃金労働者にオペレーション業務が流れたり、物価が上がりにくくなっている中、シェアリングエコノミー(共有型経済)という形態をとったビジネス、サービスが急激に増えてきています。

実プロジェクトをきっかけに考えてみました。

シェアリングエコノミーとは

日経Bizアカデミーがよくまとまってました。

「提供者が所有するモノ、サービスを、利用者が共有することにより成り立つ市場経済の仕組み」を指します。電話秘書代行サービスやSOHO用共用オフィスは、ネット以前からある「共有」型サービスです。

 広義には、個人と個人が、不要なモノを直接交換することも含まれます。昔から存在する「蚤の市」は、厳密には「共同利用」ではありませんが、「自分が使わないものを他の人に使ってもらう」という側面があるからです。

 近年、ソーシャルメディアが発達したことで、個人間で「モノ」や「サービス」や「キャパシティ(余力)」を共有することが格段に容易になりました。例えば、土日しか車は使わない人が、車を購入せず、車を貸したいという人にお金を払って借りるイメージです。この種のビジネスは、車を購入するお金がもったいないという「経済目的」ももちろんありますが、環境破壊を減らすために車の数自身を減らすほうがいいという「社会的な問題意識」もあります。
-日経Bizアカデミー

広く捉えれば、昔からあるモデルです。個人法人問わず、モノや空間など物質・プロダクトなどだけではなく、サービスやノウハウもシェアできる時代になってきています。

そこにソーシャルの考え、ソーシャルメディアの発展が加わることにより、新しい仕組みが出来上がってきました。

「シェアリングエコノミー」というと、日本ではまだまだ少なく、P2P型の経済活動を指すことが多いようです。
下記にも上げる、「Airbnb」(宿泊シェアリング)や「Lyft」(ライドシェアリング)などです。

このP2P型はスマホ、インターネットの活用は不可欠で、モデルとしてはネットを活用した「マッチングサービス」とも言い換えられそうです。

日本ではP2P型は少ないこともあり、BtoB型シェア、BtoC型シェア、CtoC型シェアも今のところ広義のシェアリングエコノミーと呼んでよいと感じています。このページではその前提で書いていきますね。

代表的なサービス例

P2P型

airbnb
「airbnb」宿泊場所のシェア。

uber「uber」車の相乗り、タクシーの代わり。配車サービス。日本ではまだハイヤー会社のみ。

lyft「lyft」「uber」同様、車の相乗り、配車サービス。

getaround「getaround」マイカーシェア。

BtoC型

timescar「タイムズカープラス」日本のカーシェアリングNo1。急成長中。

momochari岡山市のコミュニティサイクル「ももちゃり」。その他各地にコミュニティサイクル登場中。現在実証実験をかねて都内でも増えています。

oakhouseシェアハウス(オークハウス)。どちらかというと、コミュニティに近いです。

シェアリングエコノミーの今後

P2P型シェアリングは日本で実現するにはまだ時間がかかると思いますが、確実に広がっていくものと思います。
「uber」はハイヤー会社との提携で始まりました。

また、BtoC型、もしくはBtoB型はかなり既存ビジネスの強化として、もしくは既存に近いビジネス領域での新規事業として展開すれば伸びる可能性があります。タイムズカープラスは、もともとマツダレンタカーのカーシェアリング事業(2005年開始)を駐車場ビジネスを行っていたパーク24がマツダレンタカーを子会社化して、今に至る。
wikipedia タイムズカープラス参照

マッチングビジネスの仕組みのため、簡単に言えば、仕入れ原価がかからず、先行投資が少なくて済みます。ただし、webサービスやネットワーク拡大のための人的コストはかかります。でも、店舗などを大きく構えてビジネスするよりも、抑えられるでしょう。

シェアリングエコノミーの価値としては
・高い製品・空間を、手軽に安く利用することができる。所有ではなく共有利用。
・出会いの場。価値観の多様化と、新しい価値観の共感ができる。
・環境課題、社会的課題に対する解決。二酸化炭素削減、労働力の活用。
などがあると思います。

自社のビジネスに活かす

自社のビジネスに活用する場合、既存ビジネスのシェアモデルを考える、というよりも、近い領域の新規事業のほうがシナジーが生みやすいと思われます。既存ビジネスに比較し、シェアモデルのほうが価格の優位性が高まるため、既存ビジネスとカニバリを起こす可能性があります。

中小企業であれば、なかなか勝てない競合大手が行っている強い事業のシェアモデル化を行い、既存のビジネスとのシナジーを生み出すことが自社の競争力を高めることにつながるのではないでしょうか。

もちろんサービス力の強化、サポート力の強化、モバイル・ITの強化&安定が事業のカギになることは必須です。
総合力で急成長することが求められるということですね。

 
弊社もシェアの考えは今まで持っていませんでした。
一つ取り組みを始めてみたいと思います。


<参考>
シェアリングエコノミー徹底研究(前編) SNSの発達で車や部屋のシェアサービスが広がる-日経Bizアカデミー
日本でシェアリングエコノミーを普及させる3つのポイント~『Airbnb』や『Uber』が直面した課題に学ぶ-エンジニアTYPE
日本の消費者物価上昇率の年次推移-日本経済のネタ帳
EY Institute シェアリングエコノミー -サステナブル社会に向けた新たな価値創造-

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