
企業さんや個人の方、様々な方々とお会いしていると、
「今、忙しくて」
「あー、その時期はちょっと身体が割けません」
などのお話から、仕事をお断りされることがあります。自分の周りの営業さんが断る場面も多く見てきました。
でも、忙しいことは、よいことですが、「断る」という選択はベストではありません。
「売上・利益を効率的・効果的に成長しながら安定して出せること」が、商売の良い状態です。
商売の良い状態を作る要素の一つに、売り上げを増やす、ということがあります。
売上を増やすなら、もっとも簡単なことは仕事を「断らない」ことだと考えます。
ただし、この「断らない」は条件が必要になります。
その条件をいくつか明記してみます。
断らない条件:やれる方法を考える
まず、初めから「断る」という発想が全くもってクリエイティブではありません。スマートではありません。本当に残念な行動なので辞めましょう。
世の中にある一つの仕事が、自分の目の前に届いた、ということでとても喜びはしゃぐことはあっても、それを門前払いするというのは、いきなり発注前から怒られるとか、足蹴にされるとか、バカにされるとかない限り、できないことですよね。
考えるべきは、どのようにしたら「この眼の前の無茶な仕事がスムーズに進み、完結するのか。」
この考えは、世の中の仕事のほとんどを解決に向かわせる思考法です。
自分が考えている範囲の目標やビジョンでは、その範囲以下にしかなりません。そんなこと無理だろ、と考えてしまうくらいの事象が、いつのまにか現実になっていることが世の中多々あります。
とても不思議にも思えるその真実は、誰かが「やれるっしょ」と考えて、実行していること以外に理由はありません。
人が動かなければ、世の中は変わりません。
無理なことは動かなければ無理なままです。
でも、できると思って動くことで、ほとんどの無理なことは、無理なことではなくなります。
なので、まず、できるようにするにはどうするのか、やれる方法を考えます。
断らない条件:見積もり提示
やれる方法が突拍子もないことや、スペシャルなことや今までにやったことがないチャレンジングな要素が出てきたら、しっかりと見積もりを提示します。
その時点でできるチーム、メンバー、やり方での見積もりを提示します。
通常の見積もりよりも高くなることもあるかもしれませんが、それでも作成して、提示します。
もちろん、どんなに忙しくても受注したらやらなければなりませんが、受注して実行する前提で見積もりするのですから、問題ありません。
きちんとした見積もりを提示することは、仕事を断らない一つの条件です。
断らない条件:必ず遂行すると心に誓う
断らずに任される時点で、任された仕事は必ず遂行して成功しなければなりません。
もし、達成・遂行ができないのであれば、そもそも自ら描いた条件があまりに甘かったのでしょう。
任されたらどうしよう、と思ったプランと見積もりではなく、これなら絶対にできる、というプランと見積もりを出して任せてもらいましょう。
こうすれば断らずに仕事を請けられて、自分たちも成長できます。
プロジェクトも破たんしません。
仕事を断ることを辞めたら、必ず売り上げは伸びます。
断るほど仕事があるのであれば、今まで以上に仕事があるのですから、今まで以上の売上になります。
もし仕事がそんなに来るのであれば、その前にどうしたら仕事をこなせるか考えていると思いますけどね。
売上を上げたいなら、仕事を断るのは、辞めましょう。