プロジェクト管理を行うにあたり、進行をしっかり管理する、進行管理という仕事があります。
クライアント
チームメンバー
すべてが上手く進行している!
という状態を作ることが究極の目標になりますが、実際、進行が予定通りスムーズに進む、ということはあまり多くありません。
そんな「スムーズに進まない進行をどう管理するんだ!?」という不思議な仕事でもあります。
しかし、プロジェクトにおいて非常に大切で、プロジェクトが成功するかどうかは「進行管理」による要素は非常に大きいです。
そして優秀な進行管理がいるプロジェクトは安定感が高まります。
そんな「進行管理」という仕事に必要なスキルを、ここでまとめてみたいと思います。
何を管理するのか
進行管理は何を管理するかと言うと、いくつか挙げられます。
・(時間)プロジェクトのスケジュール
・(業務)全体タスク
・(人員)担当リソース
大きく言うとこの3点です。ただし、クライアント案件の場合は、クライアントの管理も含まれてきます。
時間は遅れる。業務は増える。人員は不足する(想定より人が足りなくなる)。
この「時間」「業務」「人員」が日々予定とずれていくことが多いため、優先順位をメンバーやクライアントと相談しながら調整していく仕事になります。
※その他、予算管理やリスク管理、人員配置・パートナー管理などは進行管理者の上の立場になる、ディレクターやプロジェクトマネージャーの担当になることが多いです。
進行管理に必要なスキル
進行管理に必要なスキルを3つ上げてみました。
(時間)優先順位付け・交渉力
一つの業務が遅れた!あの業務が漏れていた!
など日常茶飯事です。
まずは、その業務の遅れが発生しないように、業務と担当者を確認し、担当者がスムーズに進められるような調整ごとを行います。
プロジェクト全体から細かな作業まで優先順位や、業務の順番を決めることができなければスケジュールの管理はできません。
また、その際には各担当者との交渉も多数発生します。
柔らかく担当者と話をしながら、譲れないポイントはしっかり押さえて依頼をする。
そのような柔軟な交渉力が必要になります。
(業務)整理能力・チェック能力
大きなプロジェクトになればなるほど業務が増えてきます。
業務が増えると抜け漏れが多くなるため、「あ、あれやっていない」「あ、あれ手配していない」ということが多く発生しがちです。
一つ一つの仕事の関係性を整理して、全体を把握する。整理ができてプロジェクトに関わることで、全体もつかめてきます。
整理能力も重要な進行管理のスキルです。
整理能力が高い方は同時にチェック能力が高いことも多いです。チェックが早い、良く気付く、と言う方は、物事のつながり・関係性を把握できている方が多いです。
整理ができると関係が把握でき、抜け漏れ過不足重複のチェックが正しくできるようになります。
チェックがスピーディにできる人は慌てることが少なくなり、プロジェクトが安定します。
(人員)対人関係能力・柔軟性
時間が遅れる、業務が増える、となるとプロジェクトメンバーと必ず交渉が必要です。
ただし、交渉をハードネゴシエーションをして強制的に人を動かすような進行管理は信頼されません。
場合によってはプロジェクトの途中でメンバーが抜けてしまう、など感情的な行動が生まれてしまいます。
進行管理担当は、プロジェクトメンバーそれぞれと良い人間関係を築き、柔軟な姿勢で話を聞きながらコミュニケーションを取ることが求められます。
仕事の醍醐味
高いスキルと経験が求められ、場合によっては辛い想いをすることも多い進行管理。しかし、大変な仕事だからこそ、仕事の喜びも多くあります。
実際、ディレクターやプロジェクトマネージャーよりも現場で最も多くの方と接触するのが進行管理担当になるかもしれません。
プロジェクトの中心人材となってしっかりとプロジェクト全体を遂行させる、という達成感は進行管理ならではです。
現場の中心人物として、むつかしい案件でも人と一緒に仕事を組み立てて作り上げたい、という方には最適な仕事ではないでしょうか。
弊社もアシスタントディレクター職として募集しています。
多くのチームメンバーと一緒にさまざまなプロジェクトを担当します。
ぜひご応募ください。