COLUMBUS PROJECT

コントラストの原理

2017年7月20日

人は常に他の物と比較をしながら物事を判断するため、提示されたものの間に差があると、実際以上に差を感じるという心理的錯覚。

人間の脳が物の絶対的な価値ではなく、相対的な価値に反応するために起こるとされる。

同じ価値の物でも比較対象によってその価値判断が変えられてしまう。

同じ重さの物でも、先に重たいものを持った後に持つと軽く、先に軽いものを持った後だと重く感じる、同じ1000円の物でも、10000万円の物を買った後だと安く、100円の物を買った後だと高く感じる、などはこのためである。

<ENGINEコメント>
人が比較をする傾向があることは、マーケティングやセールスにおいては有効活用できます。コミュニケーション、プレゼンテーションなど様々な場面で活用できるでしょう。

逆に、イノベーションを起こす、という場合には、比較して相対的な価値を生み出す手法では世の中のニーズに対応ができない場合が多いと考えられます。イノベーションを起こすときに求められているのは本質的で絶対的な価値であることが多いです。

コントラストの原理は瞬間的な反応としては有効ですが、じっくり冷静に判断されると錯覚から解かれてしまうので、活用の場面や方法を見極めたいところです。

ページTOP▲