2017年5月4日
マーケティングに限らず、セールスにおいても、
「ベネフィット」
はとても大切です。
「メリット」とも違う「ベネフィット」。両者の違いを確認します。
まずメリットとは、利点です。伝え方としては「これがこんなによいんです」「私たちの売りはこれです」となります。
メリットすら伝えられていないことも多いので、もちろんメリットを伝えることも大切です。
しかし、このままだと、自分たちの売りがお客様に届かない、ということもあります。
自分にとって必要なものかどうか判断がつかない、というお客様も増えてしまうかもしれません。
ベネフィットとは、恩恵です。「幸福につながる利益」(研究社 新英和中辞典)とあります。そうです、幸福感を生み出すものになります。
良く言う例として
「ドリルを買っているのではなく、「穴ができること」を買っている」
という例えがあります。
これは、「顧客は製品のそれ自体を買いたいのではなく、製品を使うことで得られる恩恵(ベネフィット)を買っており、さらに言えば、その”期待””体験””感情”を買う」ということを、表した格言であります。
顧客にとってどのような体験をもたらすことができるか、体験や得られる感情としてどのような違いがあるのか、その点がベネフィットを考える上で欠かせない視点です。
ベネフィットの作り方は、整理しながら3ステップを踏むとよいと考えます。
自分たちの強み・差別化ポイントを明記します。実績でもよいですね。
顧客が使ったときのメリットを明記します。数字で表現してもよいかもしれません。
顧客にとってのメリットを得て体験できる感情や付随の感情、周りの評価などを言葉にします。
例えばドリルで言うと、、、
「このドリルは歯が鋭すぎる、穴がスルッと空いて気持ちいい!」
ドリルで穴が空くのは当たり前。気持ち良さを訴求します。
「お父さんが毎週末、ドリルを片手に木に穴を空けているんです。楽しいみたい。」
第三者の声によって楽しい様子を伝えます。
例えば半冷凍できる冷蔵庫(三菱の瞬冷凍)で言うと、、、
「すぐに冷凍した食材が切れちゃう!料理の時間が短くて済むから、夜遅くに帰っても早く寝られる」
働く女性にとって料理の時間は短縮したい、そして寝たい。その欲求に訴えます。
例えば化粧品で言えば、
「初めて会った人に10歳若く見られます」
「彼になんだか最近明るくなったね、と言われます」
化粧品は周りの評価を伝えることでジブンゴトに変化できます。
もちろん色が白くなるのでしょうけれど、それによる満足度の高い体験を伝えています。
強み・差別化ポイント→メリット→ベネフィットと考えることで、ベネフィットを生み出せます。
そして伝える順番は、ベネフィット→メリット→強み・差別化ポイント(ベネフィットの理由)というように結論から伝えること。
それにより納得度が高く伝えることがができます。
ベネフィット。顧客の体験と感情からスムーズに話せるようになると良いですね。
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