COLUMBUS PROJECT

モバイルマーケティングを最適化する8つのポイント

2019年5月17日

最近、ヨーロッパなどに行くとよく目にするのが、世界中から来た旅行者がスマホを片手に街を歩いている光景です。写真を撮るために使ったり、GPS機能で目的地を探したり、SNSでお店の情報を共有したりしています。
見知らぬ国で美味しいランチを食べたい時にSNSで探してみたり、アプリを使って口コミを調べ、そのお店に行くと写真を見せて「これを食べたい」とオーダーしたりしています。
モバイルデバイスが世界中の人々の中で生活に欠かせないものとなっていると肌で感じる瞬間です。
もちろん、日本国内でもモバイルデバイスは欠かせない存在となっているでしょう。

日本国内のスマホ所有者80%以上が外出に必要

アドビが行なった、消費者のモバイル利用に関する意識調査「Mobile Marketing Research 2019」(2019年1月に日本国内のスマートフォンを所有する消費者1,000人を対象に行った)によると、

調査では、日本国内のスマートフォンを所有する消費者の83%が、外出先でデバイスが必要であると回答しました。
引用元:
https://blogs.adobe.com/japan/dx-mwc-mobile-marketing-research-2019/

Z世代と言われる18歳からベビーブーム世代の72歳までの全世代が全て80%を超えて、外出先でモバイルデバイスが必要と回答していました。

スマホ無しでは生きていけない?

「スマートフォンを2週間取り上げられたらと仮定した場合」の回答は全体の58%が「無しでは生きていけない」「とても不便」というもので、Z世代やミレニアム世代では「無しでは生きていけない」と答える傾向がみられます。「なくても構わない」という回答は全体でわずか6%でした。

消費活動の中心にモバイル デバイスが浸透

同調査では「買いたいものは全てモバイルで買うことができる」という答えが53%にのぼりました。モバイルが消費生活の中心になりつつあることがわかります。
消費生活の中でも実店舗やPCよりモバイルを使うことが多い行動は以下の項目です。

・配送状況の確認 50%
・レストラン予約 43%
・電化製品購入前の調査 40%
・購入したい服の検索 34%
・返品・交換の手配 33%
・出前の注文 30%

アプリとWebサイト、モバイルではどちらを使う?

回答者の40%が、企業とやり取りをする際、モバイルWebサイト(15%)よりモバイルアプリを好むことが明らかになりました。(引用元:同上調査)

ブランドにとってモバイルアプリがカスタマーエクスペリエンスの重要な役割を担いつつあることがわかります。
なかでも、モバイルアプリの利用をより好むという回答は多い順に並べると以下の通りとなっています。
・ 銀行のサービスを利用する時 36%
・ 購入したい服を探す時 33%
・ タクシーの配車を依頼する時 30%

【調査概要】
調査時期 :2019年1月2日~2019年1月10日
調査方法 : インターネット調査
調査対象 :1,000名
(スマートフォンを所有している成人消費者を対象に実施)
参考:
Adobe Mobile Marketing Japan Topline

モバイルデバイスのマーケティング最適化のポイント

上記のような調査結果からも、これからモバイル利用者をターゲットとするマーケティング戦略を計画することはますます重要になります。モバイルデバイスの特徴とユーザーの活用法をよく理解しながらマーケティングの立案をしていく必要があるでしょう。
モバイルマーケティング最適化のためのポイントをまとめました。

1.レスポンシブデザイン

ユーザーは常に移動しながら携帯電話やタブレットのコンテンツにアクセスしています。 Webサイト、ランディングページ、広告も含めて、コンテンツへアクセスしやすいポイントを作成しておくことが大切になります。

2.明確で簡潔なメッセージ

ユーザーが活動から活動へ、そしてアプリからアプリへと移動すると注意の幅が狭くなりがちです。潜在顧客にメッセージを届けるためには、明確で簡潔、そして目に付くような工夫が必要です。

3.ダウンロード速度に合わせてコンテンツを最適化

インターネットの速度は重要な要素です。ダウンロードが遅いとユーザーが離脱してしまう危険性があります。ダウンロード速度をはやくして、情報をスムーズに届けられるようなコンテンツの作り方を検討しましょう。

4.行動のしやすさ

モバイルに関しては、すべてができるだけ単純な方が好まれます。 従来のデスクトップやラップトップよりも小さい画面では、ブラウジング、カートへの追加、チェックアウトなどのエクスペリエンスを迅速かつ簡単にする必要があります。
スクロールやスワイプなどのツールもモバイルマーケティング戦略を最大限に活用する方法の一つでしょう。

5.電子メールコンテンツの最適化

最近では、デスクトップコンピュータよりもモバイルデバイスで自分の電子メールにアクセスする頻度が高く、新しい主画面になっています。
より小さな画面サイズに適応する必要があるため、一度に簡単に表示できる電子メールコンテンツの量が制限されます。
キャンペーンなどを成功させるには、画像、テキスト、そして行動を促す要素をすべてモバイル画面用に最適化する必要があります。

6.一対一のコミュニケーション

どんなに簡略なWebサイトでも、モバイルデバイス上で操作するのは面倒です。チャットやプッシュメッセージ、その他の1対1のコミュニケーションツールで連絡を取ることで、ユーザーとつながり必要なソリューションに導くことが可能です。

7.魅力的なビジュアル・イメージ

モバイルデバイスの画面は平均的なデスクトップ画面よりかなり小さいので、デザインを調整する必要があります。長々とスクロールさせてばかりではコンバージョンに届かない可能性もあります。鮮やかな色を使った魅力的なビジュアル、感動的なイメージ、1つのインパクトのあるフレーズなど、短時間で伝わるような工夫も検討しましょう。

8.顧客のいる場所に関係なく、シームレスな体験を作成

マーケティングは万能ではないため、戦略は各チャネルに合わせて調整する必要がありますが、モバイルとデスクトップのマーケティングキャンペーンに大きな違いはありません。目標は、デスクトップ、オンラインでも、モバイルデバイスを介して購入する場合でも、店舗の場合でもシームレスな体験を顧客に提供することでしょう。

まとめ

モバイルの活用は一人一人の生活に根付いているとも言えます。どのチャネルが最もいいのか、またチャネル毎にどのようなマーケティング戦略でいくのか、何れにしても自社がターゲットとする顧客をよく理解し、顧客像を明確にして進めていくことがベストだと思います。

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